17歳時点で肥満だった親の子どもは肥満になりやすい傾向があることが判明

2024-09-04

遺伝 肥満児

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17歳時点で肥満だった親の子どもは肥満になりやすい傾向があることが判明

忙しい人向けのまとめ

イスラエルの調査により、17歳時点で肥満だった両親から生まれた子どもは、同じく17歳時点で肥満になる確率が77%に達することが判明しました。また、母親が肥満である場合や、女児の方が特に肥満になりやすい傾向が見られました。この研究は、親の肥満状態が次世代の健康に大きな影響を与えることを示しています。

研究の概要

イスラエルの調査によると、17歳の時点で肥満だった両親から生まれた子どもは、同じく17歳時点で肥満になる割合が77%に達することがわかりました。これは、親の肥満が次世代の肥満リスクに強く関連していることを示唆しています。

イスラエルにおける調査の背景

イスラエルでは徴兵制が敷かれており、18歳でほとんどの国民がイスラエル国防軍に入隊します。このため、入隊前の1年には適性検査の一環として健康診断が行われ、そのデータが世代を超えて豊富に蓄積されています。この健康診断データを利用することで、血縁者間の健康状態を比較することが可能になっています。

研究の詳細と結果

テルアビブ大学のガブリエル・チョディック氏らが1986年から2018年までに収集された134万3649人のデータを分析しました。その結果、17歳の時点で肥満だった両親の子どもが同年齢で肥満になる割合が77%と非常に高いことが判明しました。

反対に、17歳時点で健康体重だった両親の子どもが17歳時点で肥満である割合は15%、そして17歳時点で痩せ型だった両親の子どもが肥満になる割合はわずか3.3%でした。

性別と親の肥満状態の影響

さらに、両親が17歳時点で肥満だった場合、女児の方が男児よりも肥満になりやすいこと、また母親だけが肥満だった場合も子どもが肥満になりやすいことが明らかになりました。

研究者の見解

研究者たちは、「この研究は、17歳時点の親の体重状態が子孫の肥満リスクと関連しており、親の要因が次世代の健康結果に影響を与える可能性があることを強調するものです」と述べています。

※この記事は、メディカルエクスプレスからの情報を基に作成されています。

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